岐阜県で21日、新たに14人の感染が明らかになった。1日当たりの発表者数としては過去最多。今月に入って確認された感染者は38人になり、県は「すでに『第2波』に入っており、感染爆発の可能性がある。極めて厳しい状況」と判断した。
古田肇知事は21日夕に記者会見し、「新たな感染拡大の局面に入りつつある」と述べた。県は、事業者への休業要請や外出自粛要請の参考にするため、独自に五つの指標を設けてきたが、21日現在でこのうち「新規感染者数」と「感染経路不明者数」の二つの指標が基準を上回っている。ただ、休業要請などについては「特定の店舗や業態でクラスター(感染者集団)が発生している状況ではない」として、現時点では行わない方針。
21日に感染が確認された14人のうち1人は、クラスターが発生している県立岐阜商業高校の20代男性教職員で、文化部の顧問をしていた。同校の教職員と生徒、その家族を合わせた感染者は9人になった。
また、多治見市の20代男性と30代男性は、20日に感染が明らかになった県立多治見病院の女性看護師の濃厚接触者。瑞浪市の10代男性は、20日に感染が明らかになったJAとうと土岐支店に勤める女性の家族。恵那市の40代女性、瑞浪市の30代女性、同市の20代女性の3人は職場の濃厚接触者だという。(松沢拓樹、松永佳伸)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル